2月 |
S&Gとしてオーストラリア、ニュージーランドへのツアーを開始。このツアー後もアルバム制作は続けられ、タイトルも「THINK
TOO MUCH」に決定したが、ポールは元々は自分のソロアルバムとして制作がスタートしたアルバムを、途中でS&G名義のアルバムとすることに抵抗を感じていた。
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3月 |
ランディ・ニューマンのアルバム「トラブル・イン・パラダイス」の「ザ・ブルース」にゲスト参加し、ランディとデュエット。
ランディによるとこの歌は「ポールのようなタイプのソングライターをからかった歌なんだ」とのこと。
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7月19日 |
オハイオ州アクロンを皮切りに、S&Gとしての全米20都市のコンサート・ツアー「Summer
Evening with Simon & Garfunkel」がスタート。すべてが野外かスタジアムのような巨大会場でのコンサートで、アートは耐えられないような音響に失望する。ロック色の強いポールのバンドが同行していることも不満だった。また批評家たちも、繊細なS&Gのサウンドが、巨大アリーナとロック・バンドのサウンドにかき消されてしまったと批判。
ツアーが進むにつれて、二人のあいだの亀裂はさらに広がり、「二人ともほとんど口をきかなかった」とポール。楽屋は絶えず緊張し、二人の間を使い走りが回って連絡をつけていた。
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8月16日 |
ツアーの合間を縫うようにして、5年越しの交際をしていたキャリー・フィッシャーと結婚。セントラル・パーク・ウェストにあるポールのアパートで結婚式をあげる。スター同士の結婚は華麗な一大イベントとなり、ビリー・ジョエル、ロビン・ウィリアムス、ランディ・ニューマン、映画監督のジョージ・ルーカスなどが式に招待された。キャリーの両親ですでに離婚していたデビー・レイノルズ、エディー・フィッシャーも駆けつけた。 |
8月20日 |
オークランド・コロシアムでのコンサートで、キャリーもステージにあがって観客に挨拶。 |
8月30日 |
コロラド州ボールダーでアメリカ・ツアーが終了。ツアー中もポールとアートの不仲は続き、S&Gのアルバムとして制作中だったテープから、ポールはアートのハーモニーを消去。 |
9月26日 |
アメリカ・ツアーに次いでヨーロッパ・ツアーを開始したS&Gは、この日、イスラエルのテル・アヴィヴ郊外のラマト・ガン・スタジアムで最後のコンサートを行う。
「サイモン&ガーファンクルのラスト・コンサート」と銘打たれたそのコンサートは、イスラエルのバラエティ・クラブのための慈善コンサートで、チケットは一律50ドルだった。
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10月 |
アルバム「Hearts and Bones /ハーツ・アンド・ボーンズ」がリリースされる。だが売り上げはパッとせず、私生活でもキャリーの流産があったりと、90年代の阪神タイガースのような暗黒時代。 |
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